三日月はづきです。
大変残念なことではありますが、「自分の親が嫌い」という方は少なくありません。
血の繋がった親子なのに歪みあう、それは大変に悲しい事です。
ですが血が繋がっている家族は遠慮なく物言いできる関係となりますので、配慮や気遣いが薄れてしまうことがあります。
そして配慮や気遣いが薄れてしまうと、一線を超えた暴力や暴言へとエスカレートしてしまうことがございます。
時には教育の一環として強い言葉を使ったり、力で子供をねじ伏せたりすることも必要です。
ですが何事にも限度があります。
あまりにもいきすぎるともはやそれは暴力や暴言となってしまい、相手の心を傷つけ尊厳や関係をも破壊してしまうのです。
お子様が親御さんに暴言や暴力を振るうということももちろんあります。
ですがどちらかといえば、親御さんがお子様に対していきすぎた暴言や暴力をふるってしまうことが多いようです。
それゆえに自分の親を「毒親」認定し、悩む方が増えてきているのです。
むしろ増えているのではなくインターネットが発達し、誰でも自分の問題を吐露できたり相談できる場が整ったことで、それまであまり表に出なかった問題が表面化しているだけなのかもしれません。
何にせよこれは占い師・スピリチュアルカウンセラーとして無視できない問題ですので、詳しく語らせていただきます。
そもそも毒親とは何か?
子供を苦しめる毒親とは何かをまず説明させていただきます。
「毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である」
子供は生まれてきた時点では知識がゼロの真っ白な状態からスタートします。
そんなゼロの状態から色々と教え、導いていくのが親の役割です。
ですが、いくら優れた個体でも指導者が悪ければ本来の力は発揮できないもの。
親御さんの人格や指導能力に問題があると、お子様も本来の良さや力を発揮できなくなってしまいます。
それどころか最悪、人格が歪んだり非行に走ったりすることもあります。
そして毒親にもいくつかのタイプがございますので、それを事項で説明して参ります。
毒親のタイプ
支配タイプ
子供への自由を無くし、徹底的に自分の管理下に置きたがるタイプの毒親がこちらです。
元々支配欲が強く、子供だけでなく友人や知人も支配下に置きたがります。
子供が少しでも反発しようとすると激しい暴力を振るい、痛みと恐怖で服従させます。
支配タイプの毒親に育てられると、イエスマンになりがちです。
本来は断るべき所でも断ることができず、いいように利用されてしまうことも。
また、性格は卑屈で内向的になり、自分の殻に閉じこもりがちになります。
洗脳タイプ
メディアや娯楽を遮断して自分の世界観を子供に強引に押し付けるタイプの毒親がこちらです。
思い込みが強く「自分が全て正しい」と思い込んでおります。
世の中の常識に反発しやすく、極端な意見を信じこみやすいのも特徴の一つです。
(例:牛乳は体に悪い!という意見を信じ込み、子供にも同じことを教える)
テレビ、漫画、ゲームなどの子供が好む娯楽にも否定的で、厳しい制限を設けようとします。
このようなタイプの毒親の元で育つ子供は、周囲から浮きやすくなり、いじめの対象にあいやすいです。
また、大人になり親から解放されると、それまでの鬱憤を晴らすかのように制限されていた娯楽にのめり込み、依存する傾向にもあります。
ネグレクトタイプ
ネグレクトとは育児放棄、育児怠慢、監護放棄のこと。
放任主義を通り越して、子供の世話や教育を放棄するタイプの毒親がこちらです。
一番良くないタイプの毒親であり、途中で子供が死亡するケースも多いです。
運良く施設や親戚などに匿われて成長しても、誰も信用できなくなり一人で孤立して生きていくようになるか、それまでの反動で激しく愛を求めるようになり、誰かに依存して生きるかの二択です。
親の影響力は良くも悪くも大きい
あなたは子供の頃、言葉遣いや態度が悪くなったりしたことを漫画やテレビのせいにされたことはありませんか?
確かに多感な時期は身近なものに影響を受けやすく、覚えた言葉はすぐに使いたくなります。
ですが、子供が最も影響を受けているのは間違いなく「親」です。
親の背中を見て子供は育つといいますが、これは間違いではございません。
子供の態度や言葉遣いが悪くなるのも親が原因であることが多いです。
もちろん、多くの親御さんは学校の授業では教えないような汚い言葉を教えたりはしないでしょう。
そのような言葉を突然、子供が使い出せば漫画やテレビのせいだ!と決めつけてしまうのも無理はございません。
ですが違うのです。
確かにそのような汚い言葉を覚えたのは漫画やテレビかもしれません。
しかしそれを使うようになったのは親の影響であり、責任の場合が大きいのです。
例えばいじめにあっていたとします。
ですが多くの子供はそれを親に告白はできません。
子供でもプライドや親へ心配させたくないという気遣いの気持ちがあるからです。
多くの子供は親にいじめを「察して」欲しいのです。
親子なのだから以心伝心できるだろう、とそう思っているのです。
ですがそれが伝わらないと…
「何でだよ!!!」
という怒りとショックでついつい言葉遣いや態度が悪くなったりするのです。
いじめに限らず、いま親であるあなたはお子様の行動や様子をよく見てあげてください。
些細なものでも変化があれば、何らかの異変があったと考えてまず間違いないです。
「何かあったの?」
と、質問するだけでもお子様は救われることもありますので、しっかりと気遣う心が大切です。
そして毒親の元で育つ子供というのは…
はじめは良くても徐々に「歪ん」でいきます。
その歪みは周囲の友達との比較から始まります。
どれほど洗脳しても学校に通わせればいずれは自分の異質さに気づきます。
そして日本は出る釘は打たれる文化ですから、いじめにあうこともあります。
運良くいじめに遭わなくても、やがて自分と周囲との境遇の差に絶望し、「不幸」と感じるようになります。
そしてそのやり場のない悲しみはやがて「親」に向かっていきます。
そこから親子関係は破綻していくのです。
毒親もまた被害者
特に洗脳タイプの毒親の元で育つと、子供も同じように子供が生まれればまた同じような教育をする可能性が大です。
そう、毒親の親もまた毒親であり、毒親は連鎖されていくのです。
つまり毒親もなりたくて毒親になったわけではなく、むしろ被害者なのです。
ですので自分の親が毒親だと感じるあなたも、決して親を憎んだり恨んだりはしないであげてください。
毒親と言われるような親御さんは「悪人」ではないのです。
ただ、考え方や教育方針が普通とは少しズレているだけであり、その人なりに子供のことを考え、一生懸命に頑張っているのです(ネグレクトタイプは除く)
毒親の考えや教育を子供が矯正するのは難しいので、強いストレスや束縛を感じるのであれば早期に一人暮らしなどをして距離を置くようにしましょう。
それが一番の解決策です。
最後に
私はこれまで、何人もの毒親に苦しめられている方を導いてきました。
自分の親のことで悩んでいる、という方は遠慮なくこの三日月はづきまでご相談ください。
もちろん、秘密厳守にいたしますのでご安心を。