三日月はづきです。
今回は天狗について解説させていただきます。
天狗とはそもそも何か
天狗は山伏の服装をしており、赤ら顔で鼻が高く翼があり、空中を飛翔するとされております。
俗に人を魔道に導く魔物とされ、外法様ともいいます。
天狗は神として信仰されることも多く、愛宕山の「太郎坊」、秋葉山の「三尺坊」、鞍馬山の「僧正坊」(鞍馬天狗)、比良山の「次郎坊」の他、比叡山の「法性坊」、英彦山の「豊前坊」、筑波山の「法印坊」、大山の「伯耆坊」、葛城山の「高間坊」、高雄山の「内供坊」、富士山の「太郎坊」、白峰山の「相模坊」などが有名です。
天狗の亜種として大天狗と混合されるのが「烏天狗」です。
烏天狗は大天狗と同じく修行装束に身を包んでいるものの、鳥のような大きな嘴を有し、こちらは神ではなく妖怪とされております。
【烏天狗(カラステング)】大天狗と同じく山伏装束で、烏のような嘴をした顔、黒い羽毛に覆われた体を持ち、自在に飛翔することが可能だとされる伝説上の生物。神通力や剣術に秀で、鞍馬山の烏天狗は幼少の牛若丸に剣を教えたともいわれる pic.twitter.com/M7whNl6K5y
— 妖怪カルテ (@yokaikarte) May 26, 2022
また、天狗というと男性的で逞しいイメージがあるかもしれませんが、女天狗という女性の天狗も存在します。
天狗の正体とは?
天狗は人間という説があります。
これは山で修行する修験者・山伏を天狗と見間違えたり、厳しい修行を乗り越えて魂レベルが上がることで天狗に転生できることもあるそうです。
また、「天狗になる」という言葉がございますが、これも人間を示すものですね。
昔、天城の柏峠に天狗が住んでいた。
天狗は往来する旅人に悪さをしていたので、佛現寺の住職・日安和尚が柏峠に赴き懲らしめた。天狗は一軸の巻物を落として退散した。
巻物は「天狗の詫び証文」と呼ばれ佛現寺の寺宝として現在も保管されている👺 pic.twitter.com/G0pUSIPVzO— 白熊体操 (@srkmTaiso) May 8, 2022
天狗がついている方の持つスピリチュアルな特徴
風の属性を持っている
天狗は風を自在に巻き起こす天狗のうちわを持っております。
それを一振りすることで突風を起こすことができるとされております。
そのことから天狗は風の精とも呼ばれる事も。
そして天狗に守られている方は風の属性を持っており、風を自分の味方にし、自分のエネルギーにできる力がございます。
天狗も同じく風属性なので、天狗がつくことで相乗効果が得られるとされております。
また、風の属性を持っている方は風の精霊を味方につけている事も多いです。
支配欲が強い
人を支配し意のままにコントロールすることを得意とする支配欲が強い方は、天狗に気に入られやすいです。
何故なら天狗もまた、支配欲の強い存在だからです。
「天狗にさらわれる」系の言い伝えがございますが、これは天狗は支配欲が強く気に入ったり、気に障った人間を強引に自分のテリトリーに連れ込んでしまうことが関係しているとされております。
天狗がつくことで良くも悪くもこの支配欲は強まるとされております。
何かを集めるのが好き
収集癖がある方もまた、天狗に好かれやすいです。
天狗は山にある石や葉などを集めるのが好きというあまり知られていない一面がございます。
これはただ単にコレクションするのではなく、石や葉に命を吹き込み自分の家来にするためです。
天狗の役割は多く、また扱う霊術も非常に大きなエネルギーを必要とするものばかりです。
ですので自分一人だけでなく複数のサポーターが必要になってくるのです。
自分を追い込むのが好き
天狗はお伝えしたように山で修行する修験者そのものか、あるいはその修験者が転生した姿とされております。
ですので天狗にとって修行は極めて重要な生活の一部なのです。
天狗が着ている修行装束は決して飾りではなく、本当に修行を行っているのです。
『源氏物語』の若紫巻の舞台にて牛若丸が天狗と修行をしたエピソードは有名ですが、これ以外にも天狗と修行に関する話は各地に残されております。
また、山伏や修験者は「天狗」の名前を好んで使ったり、自分の通り名にすることも多いです。
そして天狗は自分を追い込み、厳しいトレーニングを重ねているアスリートや毎日仕事に追われスキルアップに励む社会人など、自分を追い込み頑張っている方を好み、そのような方につくことが多いです。
負けず嫌いで勝ち負けにこだわる
天狗は負け=死へと繋がる山の中で生きております。
天狗は圧倒的な力を持っていながらも、しっかりと自分も山に住む「生き物」として認識されているのです。
その力ゆえに野生動物に襲われることはございませんが、急峻な山は天狗にとっても危険であることには変わりありません。
そして天狗の勝負の対象は巨岩や巨木、川などといった自然そのものです。
常にこのような自分よりもはるかに巨大な存在と向き合い、ギリギリの過酷な修行をしているのです。
負けたら死、失敗したら死、という私たちは想像もつかないような世界で天狗は生きております。
そんな天狗にとって勝つことは何よりも大切なことですので、人間にも勝利を求めます。
それゆえに天狗が好み、守る対象は勝ち負けにこだわり、勝利を求めている負けず嫌いの方であることが多いです。
自然が好き
天狗は人が多い場所や空気の汚い場所を嫌います。
修行の場所としてそのような条件に当てはまる所はまず選びません。
自分の存在が目立つということ以上に、天狗はそのような場所では長く生きることが出来ないからです。
これは天狗の弱点でもあるのですが、天狗はあまりにも山での生活が長すぎて、ほとんど山の精霊と化しており、その体や魂も山仕様になっております。
つまり山の清浄な空気や水、環境でしか生きることが出来ない体なのです。
これは他の山に住む野生動物も同じですが、天狗もある意味野生動物に近いといって良いのかもしれません。
ですので天狗は、人の多い都心暮らしでインドア派で休日も家の中にいるような方には、他の条件がいかに天狗好みであったとしてもまずつきません。
逆に他の条件はあまり満たしていなくても、山の中に住んでいるような方や山でよく作業される林業関係者、猟師などにはつくことがあります。
最後に
人についている天狗の目的は「守護」であることが多いです。
いわゆる「守護天狗」ですね。
ただ、守護だけでなくその素晴らしい神通力を用いて様々な施しもしてくれる傾向にあります。
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また、天狗の力を借りたい方はこちらの記事をご覧ください。