三日月はづきです。
私はよくご相談者様に断捨離を勧めておりますが、中でも積極的に手放していただきたいものの一つが服でございます。
お部屋の中に今はもう使っていない(必要のない)服がたくさんありませんか?
これは服に限った話ではございませんが、使っていない物でも常にエネルギーが発せられており、部屋の物にあるエネルギーを受けて生活しているのです。
そして使われていなものが発するエネルギーは輪郭がぼやけた不透明なものとなります。
それは体にも良くないものとなります。
ご自身のパフォーマンスに悪影響がでることがありますので、これを機会に不要なものを思い切って処分してしまいましょう。
特に過去の産物は思い切って処分することが大切です。
過去の産物とは、昔はよく使っていたものの今は全く使わなくなったようなものです。
過去の産物をお部屋にいつまでも残しておくことで、「過去の自分に囚われる」ことになります。
ただ、処分したくても処分できない思い出深いものも多いでしょう。
特に大会などで入賞したトロフィーや賞状、過去の恋人からのプレゼントなどは思い入れがあってとても処分はできないという方が多いでしょう。
しかし服はその中でも処分しやすいものの一つであるはずです。
服は残しておくと何かと良くないので、この機会に手放す事をお勧めいたします。
服以外に手放すべきものはこちらの記事をご参照ください。
服を捨てる事で得られるスピリチュアルなメリット
過去への執着も手放すことができる
着なくなった洋服をいつまでもクローゼットの中で眠らせておくことはお勧めいたしません。
着なくなった洋服は過去のその人自身の分身のようなもの。
その数が多ければ多いほどに「過去への執着」が芽生えてくるようになります。
過去も大切ですが、過去への執着が強いと過去の栄光にすがるようになったり、懐古主義になる恐れがございます。
これの問題点は未来へと向けた行動を取ることができなくなることにあります。
未来へと向けた行動を取れず過去ばかりにすがってしまうと成長せずに、逆に退化してしまうことが多いです。
そして過去の着用しなくなった洋服を手放すことで過去の執着も手放すことができるようになるのです。
カルマの法則により良い事が返ってきやすくなる
「カルマの法則」というのを聞いた事があるでしょうか。
「カルマ」とはサンクリット語であり、『原因と結果の法則』を意味する言葉です。
こちらはインドにおいて仏教以前に生まれた概念で、日本にも入ってきている概念です。
人に良い事をすれば良い事が自分に返り、逆に悪い事をすれば悪い事が返ってきてしまう、というのがこちらのカルマの法則です。
人と人は信頼関係で成り立っております。
人に良い事をすれば信頼関係が成立し、今度は逆に第三者が良い事を返してくれるのです。
そして不要になった物を手放す事は過去への自分や執着を断ち切り、成長へと繋がる善業の一つです。
ですので不要な物を手放せば手放すほど「良い事」が返ってきやすくなるのです。
そのために重要なのは、「捨てる」のではなく、「売る」ことです。
今の自分には必要なくても、他の誰かにはとても必要なもので長期にわたって愛用してくれるかもしれません。
そんな可能性へと繋げる行為が「服を売る」ことなのです。
あまりお金にはならないかもしれませんが、自分以外のその服を必要としている誰かに渡らせる事で、不要になって着用しなくなった服もまた世の中の流れに戻すこともできます。
自分自身のシンプル化へと繋がる
不要な物を手放すことで自分自身の不要な物も削ぎ落とされシンプルになっていく効果がございます。
シンプルイズベストという言葉がありますが、人が最終的に行くつくのが「シンプルさ」だと言われております。
ファッションにしても、人間関係にしても、インテリアにしても…
全て無駄が削ぎ落とされたシンプルな物であればあるほどに「良い」と感じやすくなるのです。
そしてこのシンプル化へと繋がりやすいのが古着を手放すことです。
古着を手放すことでそれまで内も外もシンプル化へと繋がりやすくなります。
つくも神との出会いに繋がりやすくなる
つくも神とは、日本に伝わる長い年月を経た道具などに宿った神や精霊(霊魂)のことです。
道具は100年という年月を経ると精霊を得てこれに変化することが出来るといわれておりますが、「つくも」とは「百年に一年たらぬ」と同絵巻の詞書きにあることから「九十九」(つくも)のことであるともされております。
何とも非現実的なことのように感じられたかもしれませんが、物を大切にすることでこのつくも神との出会いに繋がります。
手放すことと大切にする事は真逆なのでは…と感じられたかもしれません。
ですが着用しなくなった服をいつまでもクローゼットの中にしまっておく事は大切にしているとは言い難いです。
着用しなくなった服は必要としている第三者のためにも、何より服のためにも手放す(売る)ことが真の意味での大切さと言えるのです。
可愛い子には旅をさせよという諺がありますが、子を服に置き換えてもこの諺は成立します。
服は人に着られる事が役割です。
その役割をしっかりと果たさせるためにも、着用しなくなった服は別の方の為に別れるようにしましょう。
服を手放す際の注意点
服を手放す際は
「私のためにありがとう」
という強い感謝の気持ちを宿しつつ念じるようにしましょう。
もちろん返事として返ってくることはありませんが、このような思念が一つのけじめとなり、わだかまりを残す事なくすっきりと手放すことが出来るはずです。
最後に
服を手放すだけでもこれだけの効果(メリット)が得られるわけです。
そして大切な事なので最後にもう一度お伝えさせていただきますが、捨てるのではなく「売る」ことが大切です。
お金には「人に使われる」という役割がございます。
道端に落ちているお金を見つけたらそれを拾い交番に届ける事でまた世の中の金銭の流れへと戻す事が出来るように、服もまた「人に着られる」という役割があるのです。
ですが捨ててしまえばその役割は果たされることなく、そこで終わってしまうのでそれは控えましょう。
「でももう古くなって色褪せてしまっているし…」
と思われても、世の中色褪せや傷、汚れを「味」として捉える古着好きの方はとてもたくさんいらっしゃいます。
その人自身は魅力的に感じなくても、別の方はとても魅力的に感じる事はよくある事なので、自身の価値観だけで判断しないようにしましょう。